本日のテーマは障害年金を離れ、老齢年金繰上請求についてご紹介したいと思います。
寿命とは別に平均してあと何年生きるかという期待値などを、死亡率や平均余命などによってを表す指標を毎年厚生労働省が発表しています。
平成
26 年簡易生命表によると、0歳児から基準に男の平均寿命は 80.50 年、女の平均寿命は 86.83 年となっています。
60歳の方の平均余命を考えたとき、男性60
歳から23.36年 、女性 60歳から28.68 となり、つまりは60歳まで存命な男性は平均して83歳
位までは生きるであろうこと、女性は88歳まで長生きするという統計です。
窓口業務上、老齢年金の繰上請求か、通常の請求かを決めることが、オーバーですが最大の思案のしどころとなるかもしれません。どっちが良いか分からないテーマです。
相談で一番多いのは、いつまで生きるか分からないけどなぁ~と言いながらも、通常請求選択。体感的に8割位の方
77歳までは生きてない、また年金が貰えなくなるのではないかと悲観的となり(30%減額での60歳から受給をされ、65歳から通常通り受給する方が追い付くのが77歳位が分岐点)繰上請求さる方。
子供の学費や家のローンで、手続きするしかない方
特に理由なく近所の友人に勧められた等様々てす。
冒頭の平均余命だけみれば、むしろ繰下制度を利用した方が良い気がしますが、(65歳から年金を据え置けば、年8.4%上乗せ)
人の生命に関することですので、どの選択がベストなのかの答えは60歳の請求時には出ません。
ただ、何となく先輩に言われた、近所の人も手続きしたので私も手続きするは、止めた方が良いかもしれません。
65歳以降の本当にパート等も辞めて収入がいよいよない時に減額された年金となり、
また65歳までに万が一病気やけがで障害が残った時に、安易な判断の為請求出来なくなるリスクがあります。
私は繰上をどちらかというと、否定的に書きましたが
当然個人の事情、その時にお金がどうしてもいる。
余命宣告を受けた等特殊事情は当然あるかとは思います。(初診日直後の告知で障害年金請求は間に合わないとの仮定)
原則として、繰上請求するか、しないが少しの迷いがあるうちは繰上しないように、進めています。
個人的な事ですが、母方の祖父母の住んでいた漁業の盛んな町で、どなたかの勧めで、ほぼ全員が制度をよく理解しないうちに
みんな繰上で請求してしまいした。昭和16年前の生まれで減額率今以上に半端なくで
結局祖父母80代後半まで長生きしましまた。
行政の窓口で、繰上請求の相談は、ほぼ毎日一回は受けますが、
人がいつまで生きるかに関することで、請求時に100%正しい回答が見つからない、テーマなだけに難しいです。
デメリットを入念に漏れがないよう説明したうえでの、ご本人様の決断を仰ぐしかないです。